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2011.03.01
マドリエのグルメ日記
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さて、ガリヴァー旅行記です。 ガリヴァー旅行記は、約300年前に書かれた小説である。 なのに文章にまったく古臭さを感じさせないのは、平井正穂先生(岩波文庫版)のすばらしい翻訳があればこそだ。 平井先生といえば、イギリス文学の翻訳を手広くされている、俺がもっとも尊敬する翻訳家なのである。 ガリヴァーは日本では子供向けとして認知されているが、歴とした「風刺小説」。 そこには夢もファンタジーも無い。ただ、鋭い筆法でイギリスの腐敗を描く鮮烈な物語だ。 ここで、主人公が訪れた国々を紹介していこう。 ・小人の国(リリパット) ・巨人の国(ブロブディンナム) ・空飛ぶ国(ラピュータ) ・魔術師の国(グラブダブドリック) ・不死人間の国(ラグナグ) ・日本 ・馬の国(フウイヌム) である。
この中で、唯一現存する国は日本だけだ。 しかもこの日本の描写がすばらしく的を得ている。踏み絵や鎖国体制など、日本人である俺がなるほど〜と思うほどの知識である。300年前といえば、イギリスとの国交などあまり無いはずだ。良くこれほど調べ上げたなと感心する。また、なぜか作者は日本贔屓らしく、日本編以外にも日本人が出てくるのだが、全員礼儀正しく親切に書かれている。 物語は、各国の説明と、国王との会談で進行する。 ガリヴァーは必死にイギリスの体制の素晴らしさを熱弁する。 しかし、各国の国王達は、一定の理解を示しながらも、主人公の言う「理想国家イギリス」に疑問を問いかける。 ガリヴァーがイギリスの素晴らしさを語れば語るほど、皮肉が拡大していく。 例を挙げよう。 巨人の国は隣国と戦争中である。ガリヴァーは、国王にイギリスが誇る大量殺戮兵器の製造法を自慢げに教えようとする。 しかし国王は「そんなものは悪魔の兵器だ」と一括。 ガリヴァーは、「敵を大量に殺せる兵器を欲しないなんて、なんと愚かな国王だ」と嘆く。我がイギリスの国王はこの兵器の素晴らしさを理解している、と言った感じ。 極めつけは馬の国である。 これまでは、イギリスについての皮肉を抉った内容であったが、この国では人間に対する戦慄すべき呪詛に行き着く。 人格高邁で英知に溢れる馬の国では、人間が知恵を持たない愚かな動物として描かれている。 ガリヴァーは必死に人間の優秀性を説こうとするが、馬の国に住む人間の愚かさに触れ、序々に自分が人間ということに嫌悪感を抱くようになる。 馬達に憧れ、もはや人間の世界に帰りたくなくなったガリヴァーであるが、人間を毛嫌いする馬の国の閣僚の罠に嵌り国外退去を命じられてしまう。 泣く泣くイギリスに帰ったガリヴァーは、自分を韜晦し、人間を憎み嫌うようになる。そして彼は妻子をも汚物扱いし、精神に異常をきたし一人馬小屋の中で生活するようになる・・・といった内容で終焉を迎える。 ちなみに、「ガリヴァー」とは「愚か者」という意味だ。
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